履歴書だけで面接する面接官は手強いの巻

元転職エージェントCA2.0でっす。
下期がはじまって、みんなそろそろ12月のボーナス後からの転職を画策する時期。
ボーナス後だし年始だしってのでとにかく1月から3月の転職は多い。さながら就職活動のように。
さてさて、そんな転職ハイシーズンを乗り切るための面接ノウハウのお話でもしようかな。
履歴書だけを見て質問する面接官に注意!
人事の偉いさんとか、役員とかそういう経験を重ねた面接官にたまーにあるケースのお話。
こんな人が居たら要注意。その人、超強敵だよ。
断片的に切り取ると普通の面接の質問に見えるかも。
ただ、実際にこの履歴書だけを使った面接を受けるとわかるよ、その怖さが。
そう、これなんだよ怖いのは。
かなりデフォルメはしてるけど、まぁこんな感じのPRをする人は多い。
職務経歴書に基づいて一旦は話を受け止める面接官。
追撃のセンスは悪くない。
鮮やかの一言。
上記の例では自己PRから履歴の確認と、正直まだ転職希望者に逃げ道は残されてた展開。
職務経歴書や自己PRは編集ができる
履歴書に記載された過去の事実・決断のログは改変できない
よって両者を並べて矛盾が生じない、または関連性を追求できないアピール事項が必要である
履歴書の確認が丁寧だなと思ったら警戒だ。
この人、履歴書しか見てない!?
履歴書だけが語る真実
「大学は◯◯に入学なさったんですね」
「ほう、就職では◯◯に入社ですか」
履歴書には「過去の事実」しか書けない
職務経歴書?そりゃ魅力的な経歴に見えるように編集するわ。
自己PR?自分がもっとも輝くカテゴリにぶつ切りにして話すわ。
これらが多少の脚色・編集を可能にするアイテムであるのに対して、履歴書はそれが仕組み的にできない書類なんだよ。
なので、老獪な面接官が使うとたとえばこんな事になる。
履歴書を使って鮮やかに敗北する自己PRの例
転職希望者:自己PR
転「私は諦めの悪い性格で、これまでも設定した目標は必ず達成してきました!時間がかかっても必ずやり遂げるのが強みです!」
職務経歴の中でその根拠が示せる具体的なエピソードなども用意できているだろうしね。
さて、面接官はどう出る?
面接官:職務経歴を確認
面「んー、お仕事の中でもその強みを発揮して来られたんですね。5期連続売上目標達成ですかこれはこれは。」
受け止めつつ褒めることで転職希望者に更にアピールする余地を与えた。
転職希望者:追撃
転「はい!学生時代から目標達成にこだわってきました!ですから御社においても必ずやれると考えています!」
相手の言葉を取りつつ、自己PRから相手の会社で働く自分の姿の話にまで話を広げた。
だが、過去に言及したのがまずかった。始めの自己PRと合わせて2回目だ。
ここからは連続した会話の応酬をご覧頂きたい。
面接官:履歴書を確認
面「昔から目標達成に意欲的とは素晴らしい。ところで、大学生前後の話になりますが受験の志望校はどちらでしたか?」
転「XX大学です!」
面「ほうXX大学ご出身ですか、当社にもOBがかなり居ますよ。」
転「あ、いえ私は◯◯大学でして。。。その、志望校はXX大学だったのですが。一浪して2度受験しましたが叶わず、それ以上の挑戦は両親への金銭的な負担から断念しました。」
面「そうですかそれは失礼しました。
なかなか難しいですね、目標を達成するというのは。」
転「・・・。」
編集された自己PRの本質を過去の事実から突き止める会話展開だ。
転職希望者は「これまで」や「学生時代から」という強調語を安易に並べてしまったことが完全に裏目に出た形に。
自己PRと過去の決定・決断に整合性を
こんなもんまったく警戒してない履歴書の確認を手前に持って来られたら無理だよマジで。
大多数の転職希望者は履歴書についての会話は面接序盤のアイスブレイクだと思ってるからね。
CA2.0的トップ3転職エージェント




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